多動症(ADHD)の原因とその特徴は「判断方法と赤ちゃんとの付き合い方」

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「うちの子、周りの子に比べて落ち着きがないわ。」

「思い通りにならないとすぐに癇癪をおこす。もしかして多動症かも。」

と心配に思ったり、不安を抱えているお父さんやお母さんはいませんか?

他の子と比べてみても、子どもは一人ひとり違います。
「こういった行動をしたら多動症です。しなかったら、問題はありません。」といった線引きは簡単にできません。

周りの赤ちゃんと比べるのではなく、まずは自分の赤ちゃんの様子をきちんと見ることからはじめてみましょう。

多動症を正しく理解するために、その特徴についてみていきます。

多動症の原因とは

多動症の正式名称は注意欠陥多動性障害(ADHD)という子供に見られる発達障害の一つです。

昔から多動症である人は存在していましたが、なかなか障害として認知されませんでした。

実際に、アメリカで90年代に医学的に認知されていますが、日本ではまだまだ低いです。

日本では、「1クラスに1人は多動症である」といわれていますが、適切な支援や治療が十分とはいえません。

「落ち着きがない」「変わった子」「親のしつけが悪い」など周りの心ない言葉で、お母さんはどんなに傷ついていることでしょうか。

多動症は決して親のしつけや家庭環境が原因ではありません。

周りから誤解されやすいのも事実ですが、誰のせいでもありません。

多動症ははっきりとした原因はまだ解明されていませんが、先天性の発達障害で脳に原因があるという研究結果が出ています。

多動症の子の脳の前頭葉や大脳基底核が小さめだったり、前頭葉の働きが不活発であることが報告されています。

また、脳の神経伝達物質であるドーパミンの働き方にも偏りが出ている、といわれています。

また、親が多動症の傾向があると、赤ちゃんも多動症になる可能性があります。

多動症の赤ちゃんの3つの特徴

脳は、周りの刺激によって働き方は変わるので、環境が変わると、多動症の症状にも違いが出てきます。

多動症の特徴として、

  1. 不注意
  2. 多動性
  3. 衝動性

の3つがあります。

それぞれどんな行動があるのか詳しくみていきます。

不注意
・物事に集中できない
・注意が持続しない
・指示に従えず目的を達成できない
・物をよくなくす
・順序立てて行動できない

多動性
・寝ている間も手足をそわそわと動かし続ける
・待つことができない
・じっとしていられずに動き回る
・静かに話したり動いたりすることができない

衝動性
・順序を待たずに行動してしまう
・感情のコントロールができない
・奇声を発したり、すぐに手を出す
・刺激にすぐ反応してしまう

どうやって判断したらいい?

多動症の特徴を見ると、赤ちゃんにありがちな行動が多いですよね。

認知、言語、学習の面で発達が未熟な赤ちゃんは、3つの特徴だけで判断するのは難しいかと思います。

そこで、乳児期の多動症の特徴的な行動を見ていきます。

  • 母乳やミルクをあげている時も視線が合わない
  • 抱っこを嫌がって泣いたり反り返ったりする
  • 指差しをしない
  • クレーン現象が見られる
  • (2歳になっても指差しをせずに、他人に物をとらせたりする)

  • 寝つきが悪い
  • 癇癪が異常にひどい

しかし、こうした行動は、健全な発達の過程でも見られることもあります。

個人差がありますので、自己判断しないで小児科や保健センターなどに相談してみてください。

多動症の赤ちゃんとどう付き合うか?

上記でも述べましたが、赤ちゃんの多動症は先天性の脳機能障害であり、親のせいではありません。

周りから心ない言葉で傷ついたり、子どもと向き合うことがしんどいときもあるかと思います。

多動症の対処法としては、薬による治療、環境への対処、行動への対処などがあります。

親ができることは、まず、行動自体を理解してあげることです。

大切なことは

  • しっかり褒める
  • (ルールを守ることができた。きちんと行動できた。など)

  • 無駄に叱らない

この2点を心がけて接すると、自分を認めてくれていると感じ、心が安定していき、成長するにつれて症状が治まるケースが多くあります。

もちろん、いつもいつも完璧になんてできません。
親も人間です。

感情が抑えられないときだってあります。
子供と少しずつ前に進んでいきましょう。

一人で抱え込まないで、周りを頼ったり、不安なときは保健センターや支援センター、小児科へ相談に行ってください。

ちなみに、世界ではアインシュタインやエジソン、日本では坂本竜馬といった天才や偉人と呼ばれる人物も多動症だった、といわれています。

多動症の人は皆才能がある、天才だ、ということではありませんが、多動症であってもお父さんやお母さん、周りの人が良き理解者になって見守ることで、大きな才能を開花させることができるのかもしれません。